日本病院・地域精神医学会の沿革と現況

The Japanese Hospital and Community Psychiatry Association

日本病院・地域精神医学会は、病院及び地域での臨床実践にもとづいた精神医療研究と精神医療の改革改善のための実践活動の推進を目的とする、実践的な特徴をもつ学会である。
前身は1957年創立の病院精神医学懇話会に遡る。その後65年病院精神医学会、84年病院・地域精神医学会、94年日本病院・地域精神医学会と名称を変更して現在に至っている。
 日本学術会議に加盟する学術団体であるとともに、精神保健従事者団体懇談会(精従懇)に1986年の発足から加わり、精神衛生法から精神保健法、現在の精神保健福祉法の改正問題、精神保健フォーラムなどに取り組んでいる。日本障害者協議会(JD)にも加わり障害者の人権と福祉の向上に取り組んでいる。
医師だけでなく、精神医療に関わる多くの職種の従事者、さらに患者・家族も会員に含み、多様な職種と異なった立場の人々と交流できることも当学会の大きな特色である。2020年11月1日現在の個人会員数は493人で、職種別の構成比は、医師39%、精神保健福祉士20%、看護職13%、作業療法士8%、心理職2%、保健師2%、薬剤師5%、その他(患者・家族、教員、施設職員など)12%であった。
現在継続的に行われている主な活動は、年1回の学術総会の開催と「浜田賞」の贈呈、年3回の学会誌の発行である。総会は開催地の会員と関係者の熱意に支えられて運営され、全国から会員が参加し、現場や地域での実践を中心に発表し討論し、その時々の精神医療に関する重要な課題についてシンポジウムなどが行われる。「浜田賞」は、わが国の地域精神医療の先駆けである故浜田晋先生から寄贈された基金をもとに、毎年学術総会時に地域精神医療・保健・福祉に大きな功績のあった方々に贈呈されている。

(2021年1月 金杉和夫)

日本病院・地域精神医学会

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