第59回日本病院・地域精神医学会 総会

異例のことですが東京で連続して総会を開催することになりました。仙台総会では「転換期」が、多摩総会では「パラダイムシフト」がテーマとされ、今我々は歴史の大きな変化の中にいて自分自身も変わっていかなければならないと意識しています。

戦乱と難民と異常気象が地球を覆い、人々は格差と貧困、孤立と虐待に苦しみ、戦後70年国民が培ってきた平和と人権の思想が破壊され、戦前への回帰が声高に叫ばれ、高齢化社会の福祉や障碍者の共生のヴィジョンは隅に追いやられています。我々が働き生活している精神医療、保健福祉の中ではどんな変化があり、我々は何を変え何を作っていくべきなのか。来年の練馬総会はこの学会の行く末を含めて共に考える場にしたいと思っています。「自分たちの実践を足もとから見直し、病院を地域を精神医学を変えて行こう」を仮のテーマとし、練馬近辺の会員と関東の評議員に運営委員をお願いし、自分たちの職場や地域での実践で見えてきた問題を掘り起し、病地学会らしい運営で実りのある議論を作り出していきたいと思います。

10月13日(木)の夕方には作家の小池真理子さんに特別講演をお願いしてあります。小池さんは名高い恋愛小説家ですが、最近は脳卒中で言葉を失った父との交流を描いた『沈黙の人』、魅力的な贋精神科医が登場する『モンローの死んだ日』を発表され、自らの高校で制服廃止を闘った経験を描いた『無伴奏』が映画化され来春上映されるなどご活躍され、興味あるお話を戴けると期待しています。講演の後は音楽を楽しめる懇親会を催し会員の交流を深めたいと思っています。 来年は練馬で会いましょう。