第65回日本病院・地域精神医学会京都大会 Co-production ありのままを大切に、ちがいを創造の糧に

大会長挨拶

多くの皆様の参加をお待ちしています。事前登録をお願いします。

このたび、第65回病院地域精神医学会総会を2022年12月10日(土)11日(日)の2日間、京都で開催させていただくことになりました。京都での開催は2007年第50回総会(崔秀賢大会長)以来15年ぶりとなります。

2020年から全世界に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、本学会総会も大きな影響を受けました。2020年秋に開催予定であった岡山大会が延期となり、2021年秋の開催を目指しました。しかし、コロナ禍で準備が進められず、再延期が検討されましたが、中島豊爾大会長はじめ岡山の皆様のご尽力により、2022年2月19日20日にオンラインで開催されました。

京都大会ではこの経験を生かして、対面での開催を目指しつつも、オンラインでの開催も視野に入れて準備を進めています。大会テーマは「“Co-production”~ありのままを大切に、ちがいを創造の糧に~」としました。このテーマが決まるまでには、運営委員会で3回にわたって活発な意見交換を行いました。職種や立場の違いにより、同じ言葉でも様々なとらえ方があり、意見の一致をみるのは容易ではありませんでした。意見交換の中で、簡単には紹介できませんが「当事者、利用者、協働、共同、創造、希望、価値、存在、あるがまま」など多くの言葉が様々な思いを込めて提案されました。最終的に、当事者、家族、専門職が共同で、ありのままを大切にしながら、ちがいを認めたうえで、互いに協力して精神保健医療福祉の改革や新たな展開を創造していきたい、そんな思いからテーマが決まりました。現在は30名の運営委員で、シンポジウム、交流コーナー、公開講座などの企画を検討しています。地域とは、ピアサポート京都方式、メリデン版家族支援、ハームリダクション(依存症)、妊娠期からのCo-production、看護師の役割、当事者活動、法律家との連携、ひきこもりなど多岐にわたるプログラムを検討中で、順次ホームページでお知らせいたします。

コロナ禍ということで、対面での開催は簡単ではないかもしれませんが、できるだけ多くの皆様に参加いただきたいと考えています。感染対策にご留意いただくとともに、会場でもできる限りの感染対策を行い、安心して参加いただけるよう準備したいと思います。同時に感染状況によってはオンラインに切り替えることも考えて準備を進めています。このため、大会参加に際しては、対面接触を避ける意味でも、事前登録へのご協力をお願いいたします。運営委員一同、京都で多くの方にお目にかかれることを心待ちにしています。皆様の参加を心よりお願い申し上げます。

2022年7月


大会長 山下俊幸


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